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生きやすくするためのエッセンス

朝起きたら喜多方ラーメンを食べたくなったので福島県喜多方市の「ひさじ屋」にきた。チャーシュー絶品やばい

 
世の中の犯罪のほとんどが不合理だ。
 
そして、この日の僕のように起きてすぐ「美味しいラーメンが食べたい…!」と思い立って喜多方まで向かってしまったことも、不合理だけど止められない衝動と言えるだろう。神様も許してくれるはず。
 
そう、僕は気づいたら福島県喜多方市の「ひさじ屋」というラーメン屋に居た。喜多方市といえばもちろん喜多方ラーメン。数多くの観光客がラーメンを食べにくるが、「ひさじ屋」はそんな観光客の舌に媚びない、地元民のための強烈な味を提供するcoolなラーメン屋だった。
 
 
 
喜多方市のメイン通りから離れたところにひっそりと佇む。
 
 
 
ねこが集う軒先。これは店のクオリティを確実に担保していると断言できるだろう。ねこは正義だ。
 
 
 
 
向かいにはレガシーな看板が老舗な確信を伝えてくれる小野豆腐店が。大変に興味をそそられたのだが、よく考えたら僕はがんもどきや油揚げといった「豆腐の加工品」が嫌いだ。食べられないんだよ。やっこは大好きなんだよ?でも、黄色いのは食べられない。なんだよこのアンビバレンツ。
 
 
 
店内に入った。良い、良いぞこの雰囲気
。僕が小学生の頃、こういう佇まいの店がたくさんあった。もう東京で見ることはできない。
 
そんなノスタルジーこそザッツ老害ですねKDさん。あなたEDMだって全部テクノに聴こえちゃうんでしょヘイボーイヘイガールなんとかDJなんでしょウェーイ、と若者の声なき声が聞こえるうるさい黙ってろ。
 
 
 
この栓抜きもヘイガール感あって良い。(たぶん)昭和時代のこういった装飾の施されたプロダクトはいよいよ逆に新鮮味が出てきている。
 
ところでレッチリのことを「レッチリ」と呼ばない人は居ないと思う。が、ふた昔くらい前に「レッチリなんて呼び名は許さん!チリペッパーズこそ正しい略称だ!」なんていう頑固親父もびっくりのどうでもいい言説をぶっぱなす輩がロキノンシニア世代周辺にいたことをかすかに記憶してるんだけど、そういうレベルの頑固さを感じるデザインかもしれない。
 
ごめん自分で何を言ってるのかわからない。
 
 
 
ほどなくきて現れたのがまごう事なき伝統の喜多方ラーメンである。正直に言おう。写真が下手すぎて全然美味しそうに見えないと思うがインパクト絶大の味だ。
 
とくにチャーシューな。とにかく強烈に濃厚である。どうやったらこんな濃厚なチャーシュー作れるんだってレベルである。例えるなら、フジロック'01でニールヤングがMy My Hey Heyやったときの濃度。わかるかな。いつまでも終わらない味わいだよ。
 
 
 
 
ちなみにスープ自体もめちゃくちゃ濃いしょうゆ味だ。昨今の健康ブームなんか完全無視の孤高の味付け。おれはラーメンにこういうのを求めているんだ。塩分過多?そんなのブラジリアン柔術のスパーリング全力でやれば全部抜けるわ。どうでもいい。そういう覚悟を持たせてくれる最高にソウルフルなラーメンだった。まじでうまいぜ。
 
 
いかがだろうか。もし君が喜多方市にラーメンを食べに行きたくなった朝を迎えたら、ぜひ「ひさじ屋」に行ってみてくれたまえ。
 
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