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ゆるめるモ!のツナギはビースティがモデル!『ゼロからでも始められるアイドル運営』が洋楽ファン必読書

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僕は長年「好きな音楽といえばエモと札幌系ハードコアです!」と言ってきたのですが、そんなロック純血主義の僕にも好きなアイドルグループが2組います。それがBELLRING少女ハート(現There There Theres)とゆるめるモ!。どちらもティピカルなアイドル像とは異なる、持ち曲が洋楽ロックを彷彿とさせる音楽性を奏でていて大好きになってしまったグループです。


で、ゆるめるモ!プロデューサーの田家大知さんが上梓された『ゼロからでも始められるアイドル運営』という新書を読了。これがもう「誰でもアイドル運営できるよ」っていう敷居の低さを漂わせたテーマなんかすぐ忘れてしまう、ゆるめるモ!への愛があふれていて最高な内容になっております。

この本を読んで「よっしゃおれもアイドル運営やってみるか」となる人はたぶんいなくて、それよりは読んだ後に「プロダクトやコンテンツを生み出して、市民権を得るために不可欠なのはやっぱり愛だよね」ということを痛感させられる意味では、アイドルとは無縁のビジネスマンが読む「ビジネス書」なんじゃないかと思うわけです。かなり勉強になるはず。

もちろんインディーズアイドルの運営・プロデュースに必要なことは(たぶん)すべて書かれています。楽曲の作り方はもちろん、楽曲発注時の金額やライブのブッキングの仕方まで超詳細に書かれています。この本の良いところは、失敗例も隠さず書いてるところ。「ゆるフェスも!」というフェスを開催して大赤字叩き出した話とかも書かれていて、とにかく「細かいところまで詰めてやらないと痛い目あうぞ」とビジネスマンであれば誰しも目を覆いたくなることまで書かれていてすごい。

洋楽ファン必読書

洋楽好きな人が本書を読むと、ゆるめるモ!のこともう好きになっちゃうと思います。象徴的なあのツナギの衣装は田家さんが「ビースティ・ボーイズが好きだったから」と言い切るところとか、スコットランドのbisが好きでニューヨークまで追っかけたとか、どんどん洋楽クラスタ歓喜のフレーズが出てきます。

だいたいにおいてゆるめるモ!のライブ初めて観たとき、メンバー登場SEがblurの「song 2」で観客みんなうーふー叫んでる時点でびっくりしたし、2017年6月にリリースされたCDのタイトルとジャケットがこれ。

ディスコサイケデリカ
ゆるめるモ!
YOU'LL RECORDS
2017-06-28



プライマル・スクリームファンならにやけてしまうモチーフ感がたまらない。



実は僕仕事で田家さんにお会いしたことがあるんですが、商談中お持ちになられていたPCに確かプライマル・スクリームとかソニック・ユースのステッカーか何か貼ってた記憶があって(違ってたらすいません!)「この人は完全に信頼できる人だ」と思って話してました。音楽オタクならではですね。

ちなみに余談なんですがまったく違う商談で以前ATATAのTシャツ着てる人がいたことがあって、名刺交換後「新代田系っすか?僕もです」と言ってアイスブレイクしたことがありました。さあビジネスマンよ、スーツを捨ててバンドTを着よう。

あのちゃん加入時のエピソードはかなりクる

現メンバーの、あのちゃん加入時のエピソードが後半に記述されてるのですがここはファンなら涙無しでは読めないんじゃないかと。新メンバーに応募してきたことや、返信がなかった理由。初めてゆるめるモ!のライブを見にきたときのあのちゃんの様子、そして「メンバーになる」と決意する時の様子。

1人の軽い引きこもりだった女の子が、アイドルへの道を歩み始めたときの気持ちの「揺れ」みたいなものが淡々と書かれています。大げさな表現は使われず、プロデューサーが見ていた景色がそのまま書かれているので逆に泣きそうになってきます。

目標はフジロック!出てほしい!

あとがきに書かれている「フジロックフェスティバルに出ることが目標です」が最高にロックだぜ!2018年絶対出てほしい。中途半端なことしないでいきなりグリーンステージ出てほしい。めちゃくちゃ応援します!!!!!!




本は2017年10月26日現在で在庫切れのようです。大人気やんけ!



ということで今すぐ読みたい人はKindle版買いましょう。




誰かぼくにKindle OASIS買ってください。




というわけで洋楽ファンもアイドルファンも必読書の『ゼロからでも始められるアイドル運営』紹介でした。モ!