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おれが買ったものと知ったこと

にこたま5巻を読んで心が痛くなってきた

最近読んで感銘うけたマンガを紹介します。

 にこたま(5) <完> (モーニングKC)にこたま(5) (モーニングKC) [コミック]
著者:渡辺 ペコ
出版:講談社
(2013-04-23)

にこたま5巻Kindle版はこちら


というわけで「にこたま」。ついに物語が完結してしまった…。初回冒頭からいきなり「幸せだったアラサーカップルの浮気・結婚事情」があまりに生々しくが描かれる心がかなり痛くなるこの名作がついに終わりを迎えました。ううう読んでてつらかった(´;ω;`)

弁理士事務所で働く彼氏・岩城は学生時代から付き合っている元マスコミ・現在はお弁当屋で働く彼女・あっちゃんと「結婚には踏み切れないけど幸せな同棲生活」を謳歌。

岩城は会社の先輩女子・高野と「飲んでいる時に一度だけ過ちをおかした」が、それがまさかの妊娠へ。高野は「一人で育てる」と宣言するも、良心の呵責に耐えかねた岩城はあろうことかあっちゃんに「浮気して子供ができた」と話してしまい当然のごとく修羅場。

高野にもあっちゃんにも良い顔しようとして、全員の関係がどんどん崩れていくうちに、あっちゃんは「子宮の病気で子供ができないかもしれない身体」になってしまった。そこから続くアラサー未婚カップルの「心のスレ違い」が繊細なタッチで描かれる傑作コミック。



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こんな感じの紹介文が合いますかね。まあとにかくダメな彼氏がたった一回の浮気で子供できちゃってからの「徹底したダメさ加減」が容赦なく描かれてまして、ダメ属性めっちゃある僕は読んでて超絶つらくなってきます。いわゆる「はっきりしない男」のダメさ加減がすごいです。はっきりできないダメな奴のくせにええカッコしいなと所もめちゃくちゃむかつく。「え?おれのことモデルにしてね?」と思う男性はけっこう多いと思うよ。

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不思議なもので、そういう時に限って女の子に良さげな男が登場しちゃうんですよ。何なんですかこの「うわあるある」感。蕎麦屋の石田くん。イケメンがあっちゃんの前に登場ですよ。もうね、石田くん超かっこいいの。岩城がクソみたいにダメな男子で、石田くんはまさに「大人の男性の所作」が完璧。お酒の尺の仕方。着てるもの。話し方。全てにおいて岩城よりもスマートでかっこいい。当たり前のように石田くんに惹かれていくあっちゃん。

もうこのへんで読んでて死にそうになってくるわけです。(男性)読者はたぶん岩城の立場になってこの漫画を読み進めているはずで「おいふざけんな石田!おまえ何あっちゃん狙ってんだよ!おれそんな振る舞いできねーよ!」という凄まじいまでのダメ主人公への代入感に襲われます。あ、おれだけかもしれないけど。

岩城とあっちゃん、岩城と高野さん、石田くんとあっちゃん。この4人の物語が5巻でついに完結。まあまじで読んで欲しいので結末ネタバレはしないけど、個人的には「そういう終わり方なの!!!ふざけんなよ!!!」と叫びそうになりました。良くも悪くも。いずれにしてもやっと完結させてくれました。このまま完結しなかったらどうしよう…とう不安になってましたよ!作家の渡辺ぺこさん、素敵な作品をありがとうございました。

手にとったきっかけ


僕は数年前に偶然本屋で1巻を購入したんですよ。表紙だけ見て購入。好きな絵だったので。そしてかわいいタイトルとは裏腹に壮絶な人間恋愛模様を描いてて辛くなってました。

1巻を購入してから今に至るまで、僕も色々な経験をしてきました。結婚して、離婚して、恋愛して、転職して。新刊を読む度に僕のステータスも変わってたので、色々思い出させられます。期せずしてそういう大事な作品になってしまいました。読み終わった後毎回「さ。お前はどうするんだ」と問い詰められてるような気がしてくる心理的にきつい作品です。

ここ最近出た恋愛マンガの中では最高傑作の一つだと思います。オススメです。にこたま。

にこたま(1) (モーニングKC)にこたま(1) (モーニングKC) [コミック]
著者:渡辺 ペコ
出版:講談社
(2010-01-22)

にこたま(2) (モーニングKC)にこたま(2) (モーニングKC) [コミック]
著者:渡辺 ペコ
出版:講談社
(2010-09-22)

にこたま(3) (モーニングKC)にこたま(3) (モーニングKC) [コミック]
著者:渡辺 ペコ
出版:講談社
(2011-08-23)

にこたま(4) (モーニングKC)にこたま(4) (モーニングKC) [コミック]
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出版:講談社
(2012-05-23)